栗田病院グループについて

当院はこころの専門機関である栗田病院グループの一員です。

理事長挨拶

ふれあいと信頼に基づき、豊かで良質の地域精神医療のご提供を目指して

栗田病院は、昭和42年10月に水戸市の北に隣接する那珂市に開設されました。その後、昭和46年9月医療法人社団有朋会を設立し、同年11月に医療法人社団有朋会 栗田病院となりました。さらに、令和元年11月には水戸駅前にサテライトクリニックであるこころのクリニック水戸を開設しております。
当法人は開設当初より「患者様のための良質な精神医療とは何か」を追求し続け、日々変わりゆく精神医療の前身となれるよう病院の改革に取り組んで参りました。私自身は、平成15年4月に院長に就任し、その後平成25年4月より理事長に就任、現在職員一同一丸となって地域の住民の皆様のメンタルケアに取り組んでおります。
平成31年4月にはグループ法人である一般社団法人こころの未来創造舎を設立し、栗田病院グループとして活動の幅を広げております。

当法人の理念として、第一に「常に患者様の視点に立って、患者様ひとりひとりを尊重した心の通い合う医療の実践」を挙げています。このためには、優秀な病院スタッフの育成と、急性期から社会復帰に向けた経過の中で多様な治療環境の確立が必要となります。そこで様々な職種(医師、看護師、薬剤師、作業療法士、音楽療法士、精神保健福祉士、公認心理師、介護福祉士、管理栄養士等)を充実させ、また高水準の看護基準を取得し、チーム医療の充実を図っています。外来部門では、精神科デイケア(大規模)やデイ・ナイト・ケア、ショートケア(大規模)のほか、精神科訪問看護などを行っています。診療では予約外来などを導入し、患者様サービスに努めています。入院部門では、精神科急性期治療病棟、精神科療養病棟、認知症疾患治療病棟などがあり、中でも急性期治療病棟ではクリニカル・パスを導入し早期退院を目指しています。地域生活支援事業部では、自立訓練(生活訓練)事業所「くりの実」、グループホーム「くりの木」、「くりあん」などを併設しています。
令和元年に開設しましたこころの水戸クリニックは、「働く人と組織のこころの健康をトータルサポートいたします。」をコンセプトに、外来診療の他に、うつ病からの復職支援プログラムである「リワークデイケア」を併設し、医療の提供を行っております。
平成17年度には、介護事業部を設置し、院内に居宅介護支援事業所「クリクリ」を併設しました。その後も認知症に特化した介護サービスを広げ、那珂市に認知症専用通所介護「クリクリ瓜連」、小規模多機能ホーム「クリクリ」、認知症グループホーム「クリクリ」、水戸市には認知症特化型通所介護「クリクリ住吉」、ひたちなか市には認知症専用通所介護「クリクリ市毛」、「クリクリ金上」、認知症グループホーム「クリクリ田彦」をそれぞれ設置しています。

第二の理念として、多様化し変化の激しい近年の精神医療に病院スタッフが対応できるように、看護職員をはじめとする職員の院内教育にも力を注いでいます。これにより病院スタッフがお互いに意思疎通のとれた明るく開放的で良好な院内の雰囲気をつくり、明確な目標を目指して良質な医療を患者様に施すことのできるように工夫しています。

また、これまで数多くの研修学生の方々が当院で精神医療の研修をつまれています。筑波大学医学専門学群や県立医療大学、国際医療福祉大学をはじめ、北関東や東北地方の看護専門学校、医療短期大学、医療技術専門学校からの学生実習も受け入れ、このことが相乗的に職員の医療人としての自覚や仕事への意欲を育む結果を生んでいます。さらに平成16年度からは筑波大学附属病院の協力型臨床研修指定病院となり、卒後前期臨床研修制度にも参加しています。

心の回復には患者さんとスタッフの人間的交流が不可欠です。明るく穏やかな療養環境の中で人と人とのふれあいと信頼が生まれるように、私どもは共感に支えられた医療を目指しています。ともに励まし合えるパートナーとして患者さんには、やすらぎのケアをご提供できるように心がけています。個々の職員もベテランから若手まで伸び伸びと、かつ意欲的に治療環境づくりに励み、お互いに助け合い相談しながら日々の診療活動を行っています。

医療法人社団 有朋会
理事長 栗田 裕文